日本人と福の神―七福神と幸福論

日本人と福の神―七福神と幸福論

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ほんとうの幸福とは?
―十人十色といわれるように、幸福や不幸に対する考え方は人によりまちまちである。
そこで、本書では視点を一般民衆におき、観点を民間信仰の最たるものの一つである七福神信仰においた。
すると、日本人の幸福観が、はっきりと見えてくるのである。
なぜならば、多くの人びとは、日本の代表的な福の神である「七福神」が幸福を持ってきてくれると信じているからである。
しかも「七福神」は一宗一派、特定の宗教や教義(ドグマ)にとらわれない国際的な福の神たちの集まりなのである。

第1章 幸福の本義―ほんとうの幸せを求めて
第2章 幸福への憧憬―幸せはどこにあるのか
第3章 七福神の成立―七難七福の思想
第4章 七福神の顔ぶれ―アジアの福神の集い
第5章 福徳の神―大黒天
第6章 福利を招来する神―恵比寿
第7章 悪魔を降伏する福神―毘沙門天
第8章 財福をもたらす女神―弁財天
第9章 幸福と財産と寿命の守護神―福禄寿・寿老人
第10章 運命と天候を予知する神―布袋

著者紹介

三橋健[ミツハシタケシ]
国学院大学神道文化学部教授。1939年生まれ。国学院大学大学院博士課程修了。神道学博士

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