七福神の由来・起源・発祥

七福神の発祥にはいろいろな説があると言われています。

七福神は、福徳の神として、古くより信仰されている七神で、恵比寿神、大黒天、毘沙門天、弁財天、福禄寿・寿老人、布袋尊をいう。もともと、個別に福神として信仰を集めてきたが、七福神になったのは、仁王般若経の「七難即滅 七福即生」に基づくなどとの諸説があり、室町時代初期にうまれた。

仁王護国般若波羅密経(仁王経)というお経の中に「この経を購読するときは七難即滅して七福即生し、万世安楽、帝王歓喜し給う」とある。国家安泰、万民豊楽を祈念し、年の初めに全国の各寺寺で読諭されるこの経文に因んで七福神が組合わされました。

人間の七福を七神に求めて、有福は大黒天、愛敬は弁財天、威光は毘沙門天と印度から渡来した神々に、そして中国伝来の寿老人には長寿を、福禄寿には人望を、布袋和尚には大量を願い、日本古来の恵比寿さまには清廉、正直を求めたのであります。