福禄寿(財運招福・延命長寿・立身出世・招徳人望)の神様
福禄寿は、中国・道教の長寿神で、一羽の白鶴を伴う、南極星の化身だと言われた千歳を超える仙人で、幸福・福徳・財宝・人徳・長寿の神様です。
古代中国の道教の思想である富、幸福、寿命などを象徴的に擬人化したもので福緑壽という呼び名は人名ではないようです。
福禄寿は、道教で理想とされる、「福=幸福」と「禄=身分」と「寿=寿命」(幸運と子孫に恵まれること・金銭に恵まれること・長生きすること)のことだ、といわれています。
こうした三つの得を具備するところから、大変な人徳をもった神さまであるとも言われ、また寿老人の鹿に対して、亀や鶴をなつかせていたといわれています。
福禄寿は頭が異様に長く、左手に宝珠、右手に巻物をくくりつけた杖を持ち、豊かな白髭をたくわえた、背の低い老人の姿をしています。
実は寿老人と福禄寿は同一人物との説もあり、我が国では二様に描かれた同一人物を別人として、それぞれを七福神に加えたといわれております。