福の神と貧乏神

福の神と貧乏神

詳細

恵比寿、大黒天、弁才天、毘沙門天、布袋、福禄寿、寿老人。
これら七福神が幸福をもたらす「宝船図」は、私たちにお馴染みのものだ。
「打出の小槌」なども、昔の人たちの豊かさへの願望を表したものといえよう。
本書では、こうした昔話や伝承、福神信仰などを手がかりに、日本人が古来抱いてきた「富」や「福」の観念の背後に何が潜むのかを解明していく。

第1章 「七福神」物語の世界
第2章 福をさずける神々
第3章 厄を祓い、福を売る
第4章 長者と貧者
第5章 福神信仰の民俗化
第6章 昔話のなかの「福の神」と「富」
第7章 「富」はどこからくるのか

著者紹介

小松和彦[コマツカズヒコ]
1947年東京都生まれ。東京都立大学大学院(社会科学研究科)博士課程修了。現在、国際日本文化研究センター教授。民俗学、文化人類学双方を視野に入れ、一貫して鬼、妖怪、呪術、憑依といった日本文化の奥深くに潜む「闇」を透視し、日本人の心性を浮かび上がらせる特異な文化論を展開している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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